万一、流水の中に救助の時に不意に落ちてしまった場合はどうするか?
リバーレスキューの世界では、2つの体勢を取ることが、安全のためと素早い救助活動を行うために求められます。
その体勢が2つあり
1. フォワイトウォーターフローティングポジション
防御泳法、別名ディフェンシブスイムポジションと呼ばれるものです。
2. アグレッシブスイムポジション
積極泳法、うつ伏せになり、クロールの姿勢で積極的に泳ぎ、要救助者の救助や自らの安全を確保するために泳ぐ姿勢です。
激流下では足を水面近くまで上げた防御泳法(ディフェンシブスイム)を行うことが必須です。
その理由は、足を水面に沈めていると、フットエントラップメントに陥るリスクが高くなるからです。
フットエントラップメントとは、足が罠にかかってしまうという英語です。
すなわち、水面下に足を沈めていると、足が川底の岩と岩の隙間などに挟まってしまい、抜けなくなってしまう状態になる場合があります。
足は岩に挟まり、上体は川の本流の力で流され、足が折れてしまい非常に危険なトラブルになってしまいます。
この状態を避けるために、水面近くに足を上げます。
また、川の水が白くなっている部分は、ホワイトウォーターと呼ばれ、ここは、空気を約50%含んでおりPFD(ライフジャケット)の浮力が十分出ません。 写真で救助者が沈んでしまっている状態が見てわかるでしょうか?