もやい結びは、キングオブノットと呼ばれ、万能な結び方で、レスキューでは三打ち救助をはじめロープレスキューでも使用される結び方です。
そんなもやい結びですが、1つ大きな欠点があります。
それがもやい結びの欠点-リング荷重です。
リング荷重とは、もやい結びの輪(リング)の部分にひっぱりの荷重をかけると結びがほどけてしまう危険な行為を指します。
輪(リング)に荷重が掛かることからリング荷重と呼ばれます。
通常のもやい結びです。末端処理はしていません。
もやいのリング部分に荷重をかけると
末端が引っ張られ徐々にゆるんで来ました。
あっと思った瞬間!
ほどけてしまいます。
過去にクライミングの世界でこのリング荷重による事故が何件か発生しています。
スタティックロープ、三打ちロープはたまた何か命綱のような使い方をする場合で、もやいを使用する時は、リング荷重に気をつけ、リング荷重を掛けない、万一のリング荷重に備えて末端処理を必ず実施することを行ってください。
末端処理の方法は、多くあるのですが以下では、ロープレスキューで行われる代表的な、もやい結びの末端処理の方法を紹介します。
もやい結びの末端処理 その1
もやい結びの末端処理 その2
また、そもそものもやい結びの結び方とリング荷重について動画や写真で紹介しています。
もやい結びの結び方と末端処理とリング荷重に関する情報の整理