先日、岡山でテクニカルロープレスキュー(TRRT)を開催しました。
岡山の講習会の斜面は、よい位置に高取り支点がなく、あるのは、エッジギリギリの位置に生えた木となります。
このようなケースでは、出入りの時にメインラインに荷重がかけることが出来ない状態で降りていくことになったり、逆に上がってくるときに、最後まであがることが出来ずに、高取支点の下のエッジまでしか上がってくることが出来きません。その状態から、斜面の上まで戻ろうとすると、メインラインをゆるめながら、エッジマンが引き入れることになり、不安定さが出てしまいます。
今回は、この状況を回避するために、調整高取り支点(アジャスタブルハイデレクショナル)としてアズテックを活用しました。
高取りしたい木に、ラップスリープル2を取り、そこにアズテックを下向きに引けるようにセットします。
そして、カラビナとプーリーを掛け、メインラインを通せば完成です。
まず降下していくときには、アズテックをつかわずに、地面にロープが這わすように進んでいき、ある程度斜面を降りたら、カラビナにかけたプーリーにメインラインを通し、アズテックを引き上げ高取り支点とします。
上がってくるときは、これとは逆の動きで行います。
メインラインにプーリーをつけたり外したりと少し手間取りますが、危険な出かたや上がり方をするのに比べて安全ですし、高取り支点がない状態でロープを地面に這わせた状態で運行するよりもはるかによいです。
機会があれば、調整高取り支点(アジャスタブルハイデレクショナル)お試し下さい!