ロープレスキュー界では、 10倍の安全率を取って救助活動を行うことが世界標準となっています。
10倍の安全率とは、例えば、200kgの荷重(救助者、要救助者、担架等の機材の合計)を引き上げまたは引き下ろしする場合に、レスキューシステムのすべての資機材の強度を200kgの10倍すなわち2000kgf以上の破断強度を持ったシステムで運用すると言うことです。
安全に最大限配慮する必要のあるレスキューの現場では、十分な安全率、すなわち10倍をとり救助活動を行うことが推奨されています。
余談ですが、なぜ、いつごろから10倍になったのかその理由や経緯を、私のロープレスキューの師匠のリードさんに確認しましたが知らないとのことでした。
今後の調査が必要ところです。
次回は、40KNの破断強度はそんなに必要ない!という点に述べたいと思います。