アリゾナボーテックス フラットフットとラプターフット

アリゾナボーテックスには、フラットフット(平足)とラプターフット(爪足)の2種類があり使い分けをどうするか検討する必要があります。

 

概論として、コンクリートはフラットフット、その他はラプターフットとなります。

 

但し、実際は、設置する場所の状況を把握しその場所や状況に応じた使い分けが必要になります。

 

その実例として次のケースを紹介します。

 

 

この場所は砂防ダムであり、エッジ際から60cmほどはコンクリートで固められています。最初は、定番通りのフラットフットを使用したのですが、水や濡れた落ち葉類、砂などが多くフラットフットが滑り上手く設置出来ないばかりか、ガイラインで圧を掛けたところ、足が動き、フラットフットの裏に張り付けられている、ゴムが剥がれてしまいました。

 

そこで、急遽、ラプターフットに足を変更しました。ある程度、砂や落ち葉の腐葉土を爪が噛みましたが、念のために、アリゾナボーテックスの基底部を少しバックさせてコンクリート部位ではなく、隣接する土の部分に移動させて設置しました。

 

そうすることで安定して爪が地面をとらえアリゾナボーテックスをセットすることが出来ました。

 

担架を伴った救助者の出入りは、若干やりにくくなったのですが、安全第一がレスキューの鉄則なのでそれを実践しました。

 

なお、たまに質問で、「3脚を立てる場合に、全て同じ足、フラットフットなら3つともフラットフットでないといけませんか?」と頂きますが、答えはもちろん、同じ必要はなく、状況に応じた選択をしてください。

 

今回は、アリゾナボーテックスのフットの選択についてでした。

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ロープレスキュー受講にあたっての順番やオススメ

講習会に関する質問について、また、私が考えるおすすめの受講の順番についてお答えします。

 

Q いきなりTRR(テクニカルロープレスキュー)の3日間講習を受けていいですか?

 

A はい、職場等でロープレスキューの訓練をされている方は、TRRから受講して頂くのもよいと思います。

初めての方やどうかなと思われるかたは、1日のベーシックロープレスキューの講習から受講してください。

 

ベーシックは、TRRと重なる部分があります。復習を兼ねながらより深い理解が可能です。いきなりTRRを受講すると進行のスピードが速くて追いつくだけで精一杯になるかも知れないからです。

Q ART(アドバンスドロープレスキュー)の受講に順番はありますか?

 

A 受講に順番はありません。どれから受講して頂いても大丈夫です。但し、ARTはTRRで行った基本を元に、基本を少し変更することで応用的なことが出来るというコンセプトなのでTRRの受講を済ませてからARTへとお進みください。

 

ベーシックの受講だけだと、例えば、ARTでガイディングラインを行う場合に、展張のことを行っていないと、基本的な考え方や前提を抜きに行うことになりかねないので、やり方はわかっても考え方や「なぜ?」の部分が理解出来なくなる可能性があります。

 

Q おすすめの受講の順番は?

 

A 私かお勧めする順番は以下の通りです。

 

ベーシックロープレスキュー(経験によってはTRRからも)

TRR

ART(どれからでも)

アリゾナボーテックス(ARTを1つまたは2つ受講後、TRRの後すぐでもいいですが、間にARTを挟むことで熟成の意味を含みここに入れました。)

ART

 

また、ロープ以外にも、高所作業特別講習とSRT(スィフトウォーターレスキュー)があります。

高所作業は、墜落制止用器具を含め、法令面の知識を整理するのに有効です。実技も行いますが、過去のTRR受講済みの方がアサップなどの使用等技術を補完するためにご利用下さい。

 

なお、2021年からTRRの講習内容に高所作業を特別講習の講座を組み込んでいるため、これからTRRご受講予定の方は受講は不要です。

 

SRTは、ロープを使った張り込みなどを河川でおこなうためロープレスキューとは一味違いますがロープレスキューの技術の幅を拡げるために参考になると思います。

 

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