東京でのボーテックス講習とTRR講習 ハンガーのセッティング

 東京でアリゾナボーテックス講習とTRR(テクニカルロープレスキュー)の講習会を実施しました。

ボーテックスは初日は斜面での実技です。

写真 ローアングルでAフレームを設定している様子
2日目は、壁面と中州救助です。
写真 ハイラインで3脚をセッティングしている様子
今回は、中一日あけてテクニカルロープレスキューの講習を行いました。
写真でハイラインでのコントロールラインのたれ防止のハンガーを撮影したのでアップしておきます。
ご参照下さい。
ハイライン上にカラビナを通します。
コントロールラインはプル-ジックの2重巻きで摩擦を出したれ防止として利用しています。
ハンガーがないと距離が長いとロープがたれてしまうのでご活用下さい。

ミラードロープレスキューシステム

最近のロープレスキューの新しい潮流として、ミラードロープレスキューシステムというものがあります。

従来までは、メインとビレーは別々の器具、例えば、メインにブレーキバー、ビレーにタンデムプルージックをセットして、メインに荷重をかけて、進入者や担架を降ろし、引き上げの時は、メインに倍力システムを設定して、引き上げるというものです。
但し、最近では、新しく出来たMPD(マルチパーパスデバイス、多目的用途の器具)が開発され、メインとビレーがあたかもミラー(鏡)に映し出された、同じようなシステムで、降ろしや引き上げをするという方法があります。
すなわちメインとビレー双方にMPDをセットし、最初のエッジ越えを除き、荷重を2つのロープにかけて降ろしたりあげたりする方法です。
(以下英語ですが、PDFファイルのリンクを張っておきます)
メリットは以下の通りです。
・メインとビレーが同じ設定なのでわかりやすい
・コミュニケーションが容易
・降ろしや上げがスムーズ
・もし一方のロープが切れたときに、発生する衝撃荷重が少なくてすみまた停止するまでの距離が少なくて済む
・ロープがおこす落石が少なくて済む
・人を効率良く使える
・トラブル発生時にすばやく容易に一方のロープにテンションを掛けることが出来き、トラブルを回避しやすい
このやり方を推奨している、カークさんはデメリットを明示していないので、私も明示はしませんが物には、メリットとデメリットがあるということを理解の上お使い下さい。

もやい結び VS 8の字結び

 もやい結び、8の時結びを引き合ってみました。

7mmのロープを使用しました
もやい結びは解くことが出来ましたが、8の字結びは解けないほどに
締め付けられていました。
以前にアメリカでの研修で、もやい結びの方が強度が有ると
聞いており、一度確認してみたいと思っていました。


一度のみのテストで、崩壊するまでには引いていないので
はっきりとは言えませんが、この対決興味があります。

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