「Q&Aコーナー:ハイラインの展張力は一線あたり???」の動画を公開中




過去に公開した動画へいただいたコメントへの返信です。

Q「ハイラインの展張力はアンカーや支点にかかる負担を考慮して、一線あたり2kNというのが世界の標準ではないのでしょうか?」

ご質問の、2kNについて詳しく解説を行います。


うまく動画が見れなかった方はこちらから↓

https://youtu.be/bge2gMh9Vv4




※質問の元となった動画はこちらです↓

動画が見れなかった方はこちらから↓

「11mm40kNの強度をレスキューで使うメリット」

質問にお答えします!

年明け初の投稿です(^^)/

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

それでは、これまでにいただいた質問にいくつかお答えします(^^)

 

 

 

Q. PFDとフルハーネスを併用する場合は、PFDの上からフルハーネスを着るのか?

 

A. いいえ、ハーネスを絞めてからPFDです。

  逆にするとPFDが不安定になり危険です。

 

 

Q. フローティングアンカーは最低何箇所バックタイなどをとればいいか?

 

A. 最低1箇所です。

 

 

Q. フローティングアンカーを複数からバックタイを取る際は、ウェビングは何箇所まで、ロープは何箇所まで等の制限はあるか?

 

A. ありません。
  活動しにくくなったり危なくなりそうにないなら大丈夫です。

ロープレスキューで倍力での一人あたりの引張荷重は?

Q. 倍力での一人あたりの引張荷重は、0.2KN(20kg)の認識でよいですか?

※国際緊急援助隊(JDR)のロープレスキューの資料では、破断荷重の20%で安全使用範囲として設定されているが、一人あたりの引張荷重が50kgで計算されている資料 も存在しているようだ。

A. 引っ張る力が20kgでは人間一人が引く力としては、少なすぎる印象です。ご指摘のとおり計算もしやすいので50kgを活用いただければと思います。

但し、「リンゲルマン効果」と呼ばれる有名な綱引きの実験の話があります。

無意識状態で人間は、手抜きしてしまうということを表したものです。綱引きで一人で引いているときと二人で引いたとき、または五人で引いたときは、単純に一人の力の2倍や5倍にならないで、引っ張る人数が増えると、一人当たりの力(生産性)が低下するという話です。

しかし後年、白樫氏によるとリンゲルマンの実験方法には弱点があると指摘がありました。この点について興味をお持ちの方は、上記のリンゲルマン効果のリンクをクリックして社会的手抜きに及ぼす課題への動機づけの影響の論文を参照してください。

話しを戻すと、ロープレスキューでもこれらは当てはまり、一人で引く力の最大が複数の人で引く場合の総和にならないということ当てはまる部分はあります。

展張に関する概算として、3倍力を6人で体重を掛けることなく引っ張った場合に400kgとみなす方法があります。(但し、実際に私が展張計で何度か測りましたが、400㎏は出なかったです。)

これをもとに先ほどの一人がどれくらいの力かと当てはめると、400kg÷6人÷3倍=22キロなので20㎏という数字もあながち悪い数字ではありません。

3倍力を4人で350㎏という概算方法もあるので、中学でやった二次関数では求められないかもしれません。

結論的には、18と12の係数を覚えて当てはめるか、人数が増えると力が減ることを想定して50㎏から20㎏程度まで順次減らして計算するのが良いかも知れません。


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