万一、流水の中に救助の時に不意に落ちてしまった場合はどうするか?
リバーレスキューの世界では、2つの体勢を取ることが、安全のためと素早い救助活動を行うために求められます。
その体勢が2つあり
1. フォワイトウォーターフローティングポジション
防御泳法、別名ディフェンシブスイムポジションと呼ばれるものです。
2. アグレッシブスイムポジション
積極泳法、うつ伏せになり、クロールの姿勢で積極的に泳ぎ、要救助者の救助や自らの安全を確保するために泳ぐ姿勢です。

その理由は、足を水面に沈めていると、フットエントラップメントに陥るリスクが高くなるからです。
フットエントラップメントとは、足が罠にかかってしまうという英語です。
すなわち、水面下に足を沈めていると、足が川底の岩と岩の隙間などに挟まってしまい、抜けなくなってしまう状態になる場合があります。
足は岩に挟まり、上体は川の本流の力で流され、足が折れてしまい非常に危険なトラブルになってしまいます。
この状態を避けるために、水面近くに足を上げます。

また、川の水が白くなっている部分は、ホワイトウォーターと呼ばれ、ここは、空気を約50%含んでおりPFD(ライフジャケット)の浮力が十分出ません。 写真で救助者が沈んでしまっている状態が見てわかるでしょうか?
アサップ 1人用なのか2人用なのか?
すっかりロープレスキューの定番となっているアサップまたはアサップロックです.
1人用なのか、それとも2人用なのかという質問を頂きました。
アサップ自体というよりも、下につけるショックアブソーバーによって、1人用もしくは2人用として変化します。
写真で示すと以下になります。
並べてみると、かなり大きさが違うのがわかります。
左 2人用
正確には、「体重が 50 ~ 130 kg のユーザー用にデザインされています。レスキューにおいて、救助者と要救助者の2人、最大 250 kg までの荷重での使用に対応します」
右 1人用
「体重が 50 ~ 130 kg のユーザー用にデザインされています」
大は小を兼ねるかというと、そんなことはなく、万一ショックアブソーバーが開いたことを考えると左の方が伸びのリスクは高くなるので用途に応じた適切なものを選択することが必要です。
但し、これだけの大きさが違うのですが、
落下係数1で落ちた場合、
アサップソーバーアクセスは1.75m+E
アサップソーバー20は、1.55m+E
と必要クリアランスに大きな差はありません。
落下係数2の場合は
アサップソーバーアクセスは3.10m+E
アサップソーバー20は、2.50m+E
さすがに差は広がっていますが、それでもこの程度です。
アサップソーバー40に関しては、アクセスと同じクリアランス必要量となっており、にわかには信じられない値になっています。
救助では、基本、アサップソーバーアクセスを選ぶことになりますが、情報まで。
カラビナの「てこ」ーアリゾナボーテックス編
ロープレスキューでは、油断するとカラビナに「てこ」がかかる場合があります。アリゾナボーテックスでは、よく写真のようなケースで「てこ」がかかるので、運行前にチェックすることお勧めします。
この部分にスリングやプルージックを入れて「テコ」を回避することも出来ます。