アンカー(支点)の強度のまとめ

レスキュージャパンの宇山です。
ロープレスキューで使われるアンカー(支点)の破断強度について気になり調べてみました。

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ガースヒッチ 21.35kN
シングルループ(内角90度) 21.50kN
ラップ2プル1(内角90度) 24.51kN
リダンダントダブルループ(内角90度) 34.59kN
ラップ3プル2(内角90度) 35.14kN
バスケット(内角90度) 37.65kN
ダブルループ(内角90度) 38.77kN
リダンダントラップ2プル1(内角90度) 43.15kN

CMCロープレスキューマニュアル 4TH EDITIONより抜粋
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なお、シングルループは、レスキュー3で言っているシンプルのことです。
リダンダントダブルループは、リンダンダントで作ったシンプルのことです。
バスケットは、スリーバイトのことです。
ダブルループは、シンプルを2回巻いた状態、ラップ2プル2のことです。
またバスケットが意外と強い数値が出ていますが、これはあくまでもウェービングを使った強度のことで、本にもスクリューリンクを使ったイラストで説明されているので、普通のシチュエーション(バスケットでカラビナを使った支点)での強度ではないことをお間違えなく。
シンプルが意外にも弱いので、ビレーの根本のアンカーや展張線の根本のアンカーには少し役不足がいなめないです。
 

ヒマラヤでから山岳トレーニングのお礼

レスキュージャパンの宇山です。
先日、協賛したヒマラヤでのクライミングのトレーニングのお礼として以下のような寄せ書きを頂きましたのでアップしておきます。

写真は、トレーニングが終了した時に撮影されました。
ヒマラヤ山脈での事故防止に少しでも寄与でき、安全な山岳活動を実施していただければ幸いです。
 

アリゾナボーテックスフレーム講習@京都

こんにちは。レスキュージャパンの宇山です。
1月30日の昨日と今日の2日間で京都にて、アリゾナボーテックス講習を実施しました。アリゾナボーテックスはレスキューフレームと言われる資機材で崖ぎわやマンホールでの救助の際に、作業を容易にかつ安全に行うために、支点をあげるための器具です。
こんな感じに設定します。

これはジンポールと呼ばれる一脚の立て方です。
少し特殊な器具なので、使い方を最初にイメージ出来るのと出来ないのでは運用の安全性や使い方の幅に大きな違いが出ると私は思います。
今回は、貸し切り講習だったので、時間を少しづらして早めから実施して早く終わるというパターンで行いました。

早朝からの活動も悪くなかったです。

 

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