もやいの末端処理 その1

宇山です。
前回、紹介したもやいのリング荷重の危険性ですが、今回はその対策として、もやいの末端処理の方法、その1を紹介します。

末端処理前のもやい結び
完成形は、以下の通り  

表から見たところ

裏から見たところ
私は、ダブルオーバーハンドノット(2重結び)で末端処理をします。
1重だと動いたり、振動が掛かった場合に2重に比べほどけやすいからこちらの方法をお勧めしております。
但し、ロープが固い場合等には、ダブルオーバーハンドではやりにくい場合があり、そんな時には、玄人ごのみのやり方を次回のブログでご紹介します。
もやい末端処理 その2編をお楽しみに!

お勧め商品

 昨年より
BMSマイクロラックとカラビナと私のお勧めで紹介しましたが
ブログでお勧めしたからとは思いませんが
最近は、BMSマイクロラックは絶えず在庫切れ状態です
(もともと在庫数が数えるほどですが・・・)
今回のお勧め品は
ショートパーセルです。

自分のポケットにはいつも3種のパーセルが入っています

(前回の講習の出し忘れですが)
ショートパーセルの使用
自己確保用に、アブミに、対要救助者へ などなど
ポケットに入れておけば、ちょっと自己確保取るのにも便利な物だと思います
現状では、なぜか自分の思いとは裏腹に当社で良く売れているのは
ショートパーセルではなくロングパーセルです。

リング荷重

 リング荷重とは、もやい結びの輪っか(リング)部分にひっぱり荷重をかける危険な行為を指します。

通常のもやい結びです。末端処理はしていません。

もやいのリング部分に荷重をかけると


末端が引っ張られ徐々にゆるんで来ました。

あっと思った瞬間!

ほどけてしまいます。
過去にクライミングの世界でこのリング荷重による事故が何件か発生したそうです。
スタティックロープでもやいを使用する時は、リング荷重に気を付ける事、末端処理は必ずすることを気を付けてください。
次回は、もやいでの末端処理の方法を紹介します。

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