ロープレスキューでのアンカーマネジメント(支点作成の考察)

しばらく前に、アンガーマネジメントという言葉が流行りましたが、ロープレスキューでは、アンガー(怒り)もさるころながら、アンカー(支点)のマネジメントが重要です。
 

今回は、以下の写真をもとにアンカーのセッティングについて検討したいと思います。
 

 

写真は、俗に言うボムプルーフアンカーです。ボムと略称で呼ばれることもあります。

 

正確な定義はありませんが、ボム(爆弾)を投げても壊れないくらいの丈夫なアンカーで、それくらい強いものであれば、メインとビレーの2つを一つのアンカーにかけても大丈夫という位置づけで使用されます。

 

そのボムプルーフアンカーのセッティングですが、

私の好みは、写真の通りのセットです。 

ビレーは操作しやすいように腰高にセットします。

自確は、ビレー等の操作の邪魔にならないように一番下へ。
      

メインは、万一の破断で、プーリーが飛んで来ても大丈夫なように太もも下へ。
 

状況はもちろん、好みもあるので一概には言えないところもありますが・・・

アリゾナボーテックスのインナーレッグとアウターレッグ 合計何本まで使用可能?

ロープレスキュー資器材の高取り支点のアリゾナボーテックスの使用方法について質問をいただきましたのでお答えしたいと思います。

Q. インナーレッグとアウターレッグ 何本まで使用可能?


A. アウターレッグ3本とインナーレッグ1本の合計4本(アウターレッグ3本)までが基本の使用の最大数となります。

アウターレッグとは、昔はローワーレッグと呼ばれていた以下の写真にある灰色の脚のことです。


インナーレッグとは、以前は、アッパーレッグと呼ばれていた以下の銀色の脚のことです。


これらの脚の呼び名が2通りある理由は、器具のデザインのマイナーチェンジがあり、アッパーレッグ(上脚)とローアーレッグ(下脚)がある時から上下逆でもセット出来るようになりそれから、アウターとインナーという呼び名に変わりました。

それはさておき、今回は脚の本数の制限について解説します。なお説明が冗長になるため、以下は、インナーレッグの本数はカウントせずに、アウターレッグの数のみで表現します。


つまり、アウターレッグ3本とインナーレッグ1本の合計は4本ですが、アウターレッグ3本のみを指して3本が最大数という意味で述べます。

但し、足の最大数は組み立て方によって連結できる最大本数は異なります。

トリポッド全部4本連結はできません。全部3本連結までです。


長くなると折れて壊れやすくなりますし、使用するうえで、手が届かなくなり使いずらくなるなどメリットがありませんので推奨しません。

イーゼルAの時は前脚の2脚は3本、後ろは4本可能です。

2脚のAフレームの時は1脚につき3本継ぎまでです。

以下動画での解説もありますのでよろしければご覧ください。

なお、アリゾナボーテックスに関する知識を机上講習と実技講習でしっかり学べる講習会を京都と埼玉で定期的に開催しています。

京都会場

埼玉会場

アドバンスロープレスキュー3

みなさん

こんにちは。めっきり寒くなってきましたね。


アドバンスロープレスキュー3

宙吊り救助。救助者が要救助者の上に位置したり、下に位置したりと双方のセッティングを行います。



また、チームレスキュー、個人レスキュー、その半分?の方法などバラエティーを実施。
結びもインターロッキングボーラインなど。
写真撮り忘れました。


また、インターロッキングボーラインの他のノットとのメリット(デメリット)を質問頂きました。
実感して頂けるように次回はセッティングを変更します。説明はしたのですが、やはり見える化して体験して頂いてこそですね。



アズテックの使い方のバリエーションとも含め、カナダ流から小変更します。

次回は、ノット含め写真忘れず撮っておきます。


次回は京都で開催
2023年12月15日


https://www.rescue-japan.com/SHOP/5111500211.html#mainimg


よろしければ。

RESCUE JAPANブログ