アサップ NFPAの規格認証されているのか?

前回のブログでアサップについて記載しました。

 

アサップ 1人用なのか2人用なのか?

 

今回は、先日のアサップの記事を見た方から、ご質問を頂いたのでそれについて回答します。

 

質問内容は、「アサップってNFPAの規格は通っているのでしょうか?」です。

器具は、規格の認証を満たしている場合、認証マークが刻印もしくはペイントされています。

 

以下がアサップのアップ画像です。

 

 

画像を見ると、EN、CE、UL、EAC、ANCIの文字が見えますが、NFPAの文字はありません。

 

よって、アサップはNFPAの規格は通っていません。

 

NFPAは、National Fire Protection Assosiationの略称で日本語に訳すと米国防火協会です。道具やオペレーションに関する基準や規格を開発そして発行しているアメリカの組織です。但し、政府の組織ではありません。

 

NFPAはないですが、ULのロゴは見えます。

 

あれ?と思いました。なぜならULはアメリカに本拠を置く規格や検査をする組織(Underwriters Laboratories Inc.)だからです。アメリカ向け製品に対してULによる評価・認証を受けそれを示すマークとしてULのマークを付けます。

 

アメリカにも売りたいけれども、救助用品というより、高所作業用品のカテゴリ色が強いからでしょうか?それともNFPAの規格に適合しなかったからなのか?

 

この先は、チャットGPTに聞いてみて下さい!(汗)

 

 

 

 

スイフトウォーターレスキュー@京都

京都でSRT1(スイフトウォーターレスキューテクニシャン1)を行いました。

 

写真は、ラフトボートを転覆させリカバリーする訓練の様子です。

 

 

裏返ったラフトボートにあがるポイントは、フロアーの自動排水のための穴を素早く探りあて、指をひっかけて上がり込むことです。

 

その前段階では、パドルが落っこちないように安定した場所にあげておいてください。そうでないと、パドルが落ちて流れてしまい、せっかくリカバリー体制をとったのにも関わらず、ボートを漕げない事態に陥ってしまいます。

 

このコースは3日間の講習になります。

 

机上講習から始まり、実技では泳いだり、ロープを投げたり、斜めに展張線(テンションダイオグナル)を行ったり。

 

 

今回は、浅めの角度(写真)から深めの角度(20度)などの張り込みを行いました。

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このコースは流水での水難事故に対処する能力を持つ救助者を養成することを目的として、急流における救助活動の哲学、水力学等を机上講習で、基本的な泳法やロープテクニック等の実技を流水の現場で行います。

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次回は、今年最後のSRT1となり2023年10月11日からの開催になります。

詳しくは、ホームページで内容をご確認ください。

 

https://www.rescue-japan.com/SHOP/5113100242.html#mainimg

 

まだ定員に余裕がありますので、ご検討よろしくお願いいたします。

アサップ 1人用なのか2人用なのか?

すっかりロープレスキューの定番となっているアサップまたはアサップロックです.

 

 

1人用なのか、それとも2人用なのかという質問を頂きました。

 

アサップ自体というよりも、下につけるショックアブソーバーによって、1人用もしくは2人用として変化します。

 

写真で示すと以下になります。

 

 

並べてみると、かなり大きさが違うのがわかります。

左 2人用

 

正確には、「体重が 50 ~ 130 kg のユーザー用にデザインされています。レスキューにおいて、救助者と要救助者の2人、最大 250 kg までの荷重での使用に対応します」

 

右 1人用

「体重が 50 ~ 130 kg のユーザー用にデザインされています」

 

大は小を兼ねるかというと、そんなことはなく、万一ショックアブソーバーが開いたことを考えると左の方が伸びのリスクは高くなるので用途に応じた適切なものを選択することが必要です。

但し、これだけの大きさが違うのですが、

落下係数1で落ちた場合、

アサップソーバーアクセスは1.75m+E

 

アサップソーバー20は、1.55m+E

 

と必要クリアランスに大きな差はありません。

 

落下係数2の場合は

アサップソーバーアクセスは3.10m+E

 

アサップソーバー20は、2.50m+E

 

さすがに差は広がっていますが、それでもこの程度です。

アサップソーバー40に関しては、アクセスと同じクリアランス必要量となっており、にわかには信じられない値になっています。

 

救助では、基本、アサップソーバーアクセスを選ぶことになりますが、情報まで。

 

RESCUE JAPANブログ