先日のSRTでは、川岸で支点を取ることが出来ず、即席でのデットマンアンカーを活用しました。
デットマンアンカーとは、和訳すると、死んだ人のアンカーです。
この名前の由来は、地面を掘り返して抵抗となるもの(木など)地中に埋めて土や砂を掛けて埋め込み
まるで死体を埋めたお墓のように見えることからそう名付けられています。
補助のスタッフが1名で短時間で作成する必要があったため、それほど深く埋め込むことは出来ませんでした。
強度的にはそれほど強い物ではないことを前提に、河川に斜めの展張線(テンションダイオグナル)を作成しました。
必要に応じて、より深く埋めたり、複数アンカーを設置するなどすればより強固なアンカーと出来ます。
今回は、リバーレスキューであり、万一、アンカー崩壊となっても落下の衝撃荷重がかからない事
貼り具合や角度を計算してアンカーに負荷があまりかからないように設定しました。
十二分とは言えないですが、十分にリバーレスキューのアンカーとして使用することは出来ました。
このデットマンアンカーは、支点の取りにくい、雪山などでも用いられる応用的な支点の取り方です。