ビレーの定番と言えば、タンデムプルージックです。
BCCRのドロップテストの基準を満たしている2人用の確保方法です。
但し、それも、そもそもプルージックがロープに正しく巻き付けられているからこそ、摩擦力で荷重を保持することが出来ます。
巻き付け方の方法やコツは色々ありますが、今回は、点検方法について述べたいと思います。
システムを稼働させる前は、メインラインに吊り点検を行うのと同様、ビレーにも稼働前の点検を実施します。
点検方法も色々ありますが、今回は、タンデムプルージックをそのまま2つ引っ張って点検するのではなく、長短のプルージックを個々に引っ張って点検する方法をご紹介します。
写真 通常の点検方法
2つ同時に引っ張ると固いプルージックの場合は、2つあるプルージックの1つだけしか利いていない場合でも、あたかも2つ利いているように見えてやり過ごしてしまう場合があります。しっかり目視や利き具合の感触を確かめれば見逃す場合は少ないでしょうが、念のため1つづつ引っ張って確かめてもそれほどの時間が掛かるわけではありません。
写真 個々に引っ張って点検している図
最近、私は少しの手間ですが念のため個々にチェックする方法でタンデムプルーの点検を行っています。